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宇佐見陶子


「北森鴻」が描く旗師の名探偵。
宇佐見陶子
世田谷区で冬狐堂(とうこどう)という屋号を掲げる旗師。三十過ぎ。
(骨董業界では店舗を持たずに競り市を渡り歩き商売する人を旗師と言う。)
学生時代は、ヘビースモーカーだったが骨董業界に入ってから止めた。
東都芸術大学の卒業生。三年間の修士課程を終え、
プロフェッサーDの私的な門下生となって二年後にDと結婚する。結婚生活はわずか二年で終了した。
友人にカメラマンの横尾硝子。
硝子は、陶子の主張をそのままフィルムに感光させることができる数少ないカメラマンの一人。
「陶子と硝子の壊れ物コンビ」と呼ばれることもある。



宇佐見陶子の事件簿
No.事件名初出誌収録本(出版年)
1 狐罠
(長編)
  「狐罠」講談社(1997.05)
「狐罠」講談社文庫(2000.05)
4 「双死神(そうししん)
(短編)※1
「小説新潮」
1999年10月号
「凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI新潮社(2000.05)
「凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI新潮文庫(2003.01 or 02)
2 狐闇
(長編)※2
「愛媛新聞」
2000年10月25日〜2001年7月4日
「狐闇」講談社(2002.06)
「狐闇」講談社文庫(2005.05)
3 陶鬼
(短編)
「オール讀物」
2001年7月号
「緋友禅」文藝春秋(2003.01)
「緋友禅」文春文庫(2006.01)
4 「永久笑み」の少女
(短編)
「オール讀物」
2001年12月号
「緋友禅」文藝春秋(2003.01)
「緋友禅」文春文庫(2006.01)
5 緋友禅
(短編)
「オール讀物」
2002年5月号
「緋友禅」文藝春秋(2003.01)
「緋友禅」文春文庫(2006.01)
6 奇縁円空
(短編)
「別冊文藝春秋」
2002年9・11月号
「緋友禅」文藝春秋(2003.01)
「緋友禅」文春文庫(2006.01)
7 苦い狐
(短編)
「オール讀物」
2003年7月号
「瑠璃の契り」文藝春秋(2005.01)
「瑠璃の契り」文春文庫(2008.01)
8 瑠璃の契り
(「瑠璃の契」を改題)
(短編)※3
「オール讀物」
2003年11月号
「瑠璃の契り」文藝春秋(2005.01)
「瑠璃の契り」文春文庫(2008.01)
9 倣雛心中
(短編)※4
「オール讀物」
2004年3月号
「瑠璃の契り」文藝春秋(2005.01)
「瑠璃の契り」文春文庫(2008.01)
10 黒髪のクピド
(短編)※5
「オール讀物」
2004年8・9月号
「瑠璃の契り」文藝春秋(2005.01)
「瑠璃の契り」文春文庫(2008.01)
11 写楽・考(「黒絵師」を改題)
(短編)※6
「小説新潮」
2004年12月号
「写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII新潮社(2005.08)
「写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII新潮文庫(2008.02)
12 香菜里屋を知っていますか
(短編)※7
「香菜里屋を知っていますか」
講談社(2007.11)
単行本書き下ろし
「香菜里屋を知っていますか」講談社(2007.11)
13 「邪馬台 蓮丈那智フィールドファイルIV
(「鏡連殺」を改題)
(長編)※8
「小説新潮」
2008年10月号〜2010年2月号
「邪馬台」新潮社(2011.10)
「邪馬台」新潮文庫(2014.01)
※・・・ 冬狐堂は、佐月恭壱シリーズにも登場します。
※1・・・ 蓮丈那智シリーズの作品です。三軒茶屋のビアバー「香菜里屋」が出てきます。
本作品では、宇佐見陶子は主役ではありません。
※2・・・ 蓮丈那智越名集治香菜里屋など多くの北森作品のキャラが登場するオールスター的作品です。
最後の方でとある冒険者について語る部分が出てきます。
それを作品にしたものが「暁の密使」小学館(2005.12) 小学館文庫(2008.09)です。
※3・・・ 三軒茶屋のビアバー「香菜里屋」が出てきます。
※4・・・ 越名集治も登場します。
※5・・・ 越名集治も登場します。
※6・・・ 蓮丈那智シリーズの作品です。宇佐見陶子も登場します。
※7・・・ 香菜里屋シリーズの作品です。
宇佐見陶子、蓮丈那智内藤三國越名集治の他に女子大生になった安積も出てきます。
※8・・・ 蓮丈那智シリーズの作品です。宇佐見陶子、越名集治も登場します。
絶筆作品のため未完になっていましたが、続きを浅野里沙子さんが書き続け完結して出版されました。


参考文献およびパロディ,パスティッシュ
No.著者、編者など作品名及び特集名内容収録誌
1 北森鴻 著 「メビウス・レター」 ※1 「メビウス・レター」
講談社('98.01)
講談社文庫('01.02)
※1・・・「狐罠」に登場した練馬署の犬猿コンビの刑事が出てくるノンシリーズの長編推理小説。



更新履歴
2011.05.03「宇佐見陶子の事件簿」を公開
2012.10.23No.13「鏡連殺」に情報追加、作品名を「邪馬台」に修正(情報掲載忘れ)
2014.04.20No.13「邪馬台」の収録本に「邪馬台」新潮文庫(2014.01)を追加



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