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蓮丈那智


「北森鴻」が描く民俗学者の名探偵。
蓮丈那智
異端の民俗学者。東京都狛江市にある東敬大学の助教授。美女。
民俗学の仮説の証明で訪れた地(フィールドワーク)で事件に遭遇する。
短い髪を整髪料できっちりまとめた顔立ちは明らかにモンゴロイドとはかけ離れている。
背が高く。鳶色がかった瞳がどこか酷薄なイメージを与える。
ドライマティーニ(ジンはタンカレーのマラッカジン)とメンソールのタバコを好む。
研究室の助手に内藤三國と佐江由美子。事件解決の助手もする。
東敬大学教務部主任の「狐目の男」こと高杉康文も事件解決の手伝いをする。


蓮丈那智の事件簿
No.事件名初出誌収録本(出版年)
1 「鬼封会(きふうえ)
(短編)
「小説新潮」
1998年5月号
「凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI新潮社(2000.05)
「凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI新潮文庫(2003.02)
2 「凶笑面(きょうしょうめん)
(短編)
「小説新潮」
1998年9月号
「凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI新潮社(2000.05)
「凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI新潮文庫(2003.02)
3 「不帰屋(かえらずのや)
(短編)
「小説新潮」
1999年3月号
「凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI新潮社(2000.05)
「大密室」新潮文庫(2002.01)
「凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI新潮文庫(2003.02)
4 「双死神(そうししん)
(短編)
「小説新潮」
1999年10月号
「凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI新潮社(2000.05)
「凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI新潮文庫(2003.02)
5 「邪宗仏(じゃしゅうぶつ)
(短編)
「小説新潮」
2000年4月号
「凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI新潮社(2000.05)
「凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI新潮文庫(2003.02)
6 「狐闇」※1
(長編)
「愛媛新聞」
2000年10月25日〜2001年7月4日
「狐闇」講談社(2002.06)
「狐闇」講談社文庫(2005.05)
7 「秘供養(ひくよう)
(短編)
「小説新潮」
2001年3月号
「触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII新潮社(2002.08)
「触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII新潮文庫(2005.08)
8 「大黒闇(だいこくやみ)
(短編)
「小説新潮」
2001年6月号
「触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII新潮社(2002.08)
「触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII新潮文庫(2005.08)
9 「死満瓊(しみつるたま)
(短編)
「小説新潮」
2001年10月号
「触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII新潮社(2002.08)
「触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII新潮文庫(2005.08)
10 「触身仏(しょくしんぶつ)
(短編)
「小説新潮」
2002年2月号
「触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII新潮社(2002.08)
「触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII新潮文庫(2005.08)
11 「御蔭講(おかげこう)
(短編)
「小説新潮」
2002年8月号
「触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII新潮社(2002.08)
「触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII新潮文庫(2005.08)
12 「憑代忌(よりしろき)
(短編)
「小説新潮」
2003年10月号
「写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII新潮社(2005.08)
「写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII新潮文庫(2008.02)
13 「湖底祀(みなそこのまつり)
(短編)
「小説新潮」
2004年2月号
「写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII新潮社(2005.08)
「写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII新潮文庫(2008.02)
14 「棄神祭(きじんさい)
(「棄神火」を改題)
(短編)
「小説新潮」
2004年4月号
「写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII新潮社(2005.08)
「名探偵の奇跡−最新ベスト・ミステリー−」カッパノベルス(2007.09)
「写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII新潮文庫(2008.02)
「名探偵の奇跡−最新ベスト・ミステリー−」光文社文庫(2010.05)
15 「写楽・考(しゃらく・こう)」※2
(「黒絵師」を改題)
(短編)
「小説新潮」
2004年12月号
「写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII新潮社(2005.08)
「写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII新潮文庫(2008.02)
16 「鬼無里(きなさ)
(短編)
「小説新潮」
2005年4月号
「セブン ミステリーズ<ミステリー傑作選>」
講談社文庫(2009.04)
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV新潮社(2014.12)
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV新潮文庫(2016.03)
17 「奇偶論」
(短編)
「小説新潮」
2007年6月号
「本格ミステリ08 二〇〇八年本格短編ベスト・セレクション」
講談社ノベルス(2008.06)
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV新潮社(2014.12)
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV新潮文庫(2016.03)
18 「香菜里屋を知っていますか」※3
(短編)
「香菜里屋を知っていますか」
講談社(2007.11)
単行本書き下ろし
「香菜里屋を知っていますか」講談社(2007.11)
19 「邪馬台 蓮丈那智フィールドファイルIV」※4
(「鏡連殺」を改題)
(長編)
「小説新潮」
2008年10月号〜2010年2月号(未完)
「邪馬台」新潮社(2011.10)
「邪馬台」新潮文庫(2014.01)
20 「祀人形 (まつりひんな)」※5
(短編)
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV
新潮社(2014.12)
書き下ろし
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV新潮社(2014.12)
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV新潮文庫(2016.03)
21 「補堕落 (ふだらく)」※5
(短編)
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV
新潮社(2014.12)
書き下ろし
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV新潮社(2014.12)
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV新潮文庫(2016.03)
22 「天鬼越 (あまぎごえ)」※6
(短編)
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV
新潮社(2014.12)
書き下ろし
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV新潮社(2014.12)
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV新潮文庫(2016.03)
23 「偽震絵 (にせしんえ)」※5
(短編)
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV
新潮社(2014.12)
書き下ろし
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV新潮社(2014.12)
「天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV新潮文庫(2016.03)
※1・・・ 本作品では、蓮丈那智は主役ではありません。
旗師・冬狐堂シリーズの作品ですが、
蓮丈那智、宇佐見陶子香菜里屋など多くの北森作品のキャラが登場するオールスター的作品です。
最後の方でとある冒険者について語る部分が出てきます。
それを作品にしたものが「暁の密使」小学館(2005.12) 小学館文庫(2008.09)です。
※2・・・ 宇佐見陶子も登場します。
※3・・・ 香菜里屋シリーズの作品です。
宇佐見陶子、蓮丈那智、内藤三國、越名集治の他に女子大生になった安積も出てきます。
※4・・・ 宇佐見陶子越名集治も登場します。
絶筆作品のため未完になっていましたが、続きを浅野里沙子さんが書き続け完結して出版されました。
※5・・・ 浅野里沙子さんが書いたものです。
※6・・・ 北森鴻さんのプロットをもとに浅野里沙子さんが書いたものです。


参考文献およびパロディ,パスティッシュ
No.著者、編者など作品名及び特集名内容収録誌
1 北森鴻 著 「ナマ猫邸事件」 ※1 「金田一耕助に捧ぐ」
角川書店('02.05)
2 愛川晶 著 「北森鴻さんと『鏡連殺』」 ※2 「小説新潮」
2010年04月号
※1・・・金田一耕助が登場する黒猫邸事件のパロディ。蓮丈那智と思われる人物について言及している。
※2・・・北森鴻さんと絶筆作品になった「鏡連殺」ついてのエッセイ。



更新履歴
2011.05.03「蓮丈那智の事件簿」を公開
2011.11.20No.19「鏡連殺」に情報追加、作品名を「邪馬台」に修正
2014.04.20No.19「邪馬台」の収録本に「邪馬台」新潮文庫(2014.01)を追加
2015.03.23No.16「鬼無里」No.17「奇偶論」の収録本に「天鬼越」新潮社(2014.12)を追加
No.20「祀人形」No.21「補堕落」No.22「天鬼越」No.23「偽震絵」を追加
2016.08.28No.16「鬼無里」No.17「奇偶論」No.20「祀人形」No.21「補堕落」No.22「天鬼越」
No.23「偽震絵」の収録本に「天鬼越」新潮文庫(2016.03)を追加



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